妊娠中に駐車場を利用する際のポイントと注意点

基礎知識

妊娠中に優先駐車場を使用してもいい?

妊婦さんが優先駐車場を使っても大丈夫です。

妊婦さんが優先駐車場を利用できるのは、パーキングパーミット制度によるものです。この制度は、妊娠中の女性を含む歩行が困難な方々が、特別に指定された駐車区画を利用できる仕組みです。2006年に佐賀県で導入されたのが始まりで、2024年末現在、42府県で導入が進んでいます。

↓制度が導入されてる府県をまとめました。詳細は、各自治体のホームページで確認してください。

府県制度名利用期間
北海道
青森県
岩手県ひとにやさしい駐車場利用証制度母子手帳交付日〜産後1年
宮城県宮城県ゆずりあい駐車場利用制度妊娠7か月~産後1年
秋田県障害者等用駐車区画利用証制度妊娠7か月~産後3か月
山形県山形県身体障がい者等用駐車施設利用証制度妊娠7か月~産後1年
福島県おもいやり駐車場利用制度妊娠7か月~産後3か月
茨城県いばらき身障者等用駐車場利用証制度妊娠7か月~産後6か月
栃木県おもいやり駐車スペースつぎつぎ事業妊娠7か月~産後1年
群馬県思いやり駐車場利用証制度妊娠7か月~産後6か月
埼玉県埼玉県思いやり駐車場制度妊娠7か月〜産後1年
千葉県ちば障害者等用駐車区画利用証制度妊娠7か月~産後1年
東京都
神奈川県かながわ障害者等用駐車区画利用証制度母子手帳交付日〜産後1年
新潟県新潟県おもいやり駐車場制度妊娠7か月~産後1年半
富山県富山県ゆずりあいパーキング(障害者等用駐車場)利用証制度単胎児:母子手帳交付日~産後1年
多胎児:母子手帳交付日~産後3年
石川県いしかわ支え合い駐車場制度単胎児:母子手帳交付日~産後2年
多胎児:母子手帳交付日~産後3年
福井県ハートフル専用パーキング(身体障害者等用駐車場)利用証制度母子手帳交付日~産後1年
山梨県やまなし思いやりパーキング制単胎児:母子手帳交付日~産後1年半
多胎児:母子手帳交付日~産後3年
長野県信州パーキング・パーミット(障がい者等用駐車場利用証)制度母子手帳交付日~産後2年
岐阜県ぎふ清流おもいやり駐車場利用証制度単胎児:母子手帳交付日~産後1年
多胎児:母子手帳交付日~産後1年半
静岡県静岡県ゆずりあい駐車場制度妊娠7か月~産後1年
愛知県
三重県三重おもいやり駐車場利用証制度単胎児:母子手帳交付日~産後2年
多胎児:母子手帳交付日~産後3年
滋賀県滋賀県車いす使用者等用駐車場利用証制度単胎児:母子手帳交付日~産後2年
多胎児:母子手帳交付日~産後3年
京都府京都おもいやり駐車場利用証制度母子手帳交付日~産後1年
大阪府大阪府障がい者等用駐車区画利用証制度妊娠7か月~産後3か月
兵庫県兵庫ゆずりあい駐車場制度単胎児:母子手帳交付日~産後1年
多胎児:母子手帳交付日~産後3年
奈良県奈良県おもいやり駐車場制度母子手帳交付日~産後1年
和歌山県和歌山県障害者等用駐車区画利用証制度単胎児:妊娠7か月〜産後3か月
多胎児:妊娠6か月〜産後1年半
鳥取県ハートフル駐車場利用証制度単胎児:妊娠7か月~産後1年半
多胎児:妊娠7か月~産後3年
島根県思いやり駐車場制度妊娠7か月~産後1年
岡山県「ほっとパーキングおかやま」駐車場利用証制度単胎児:妊娠7か月〜産後2年
多胎児:妊娠5か月〜産後3年
広島県広島県思いやり駐車場利用証交付制度単胎児:妊娠7か月〜産後2年
多胎児:妊娠7か月〜産後3年
山口県やまぐち障害者等専用駐車場利用証制度妊娠7か月~産後1年
徳島県徳島県身体障がい者等用駐車場利用証(パーキングパーミット)制度妊娠7か月~産後1年
香川県かがわ思いやり駐車場制度単胎児:母子手帳交付日~産後2年
多胎児:母子手帳交付日~産後3年
愛媛県愛媛県パーキングパーミット制度妊娠7か月~産後1年
高知県こうちあったかパーキング制度妊娠7か月~産後1年
福岡県ふくおか・まごころ駐車場制度単胎児:妊娠7か月~産後3か月
多胎児:妊娠6か月~産後1年半
佐賀県佐賀県パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度単胎児:妊娠7か月~産後3か月
多胎児:妊娠6か月~産後1年半
長崎県長崎県パーキング・パーミット制度母子手帳交付日~産後1年
熊本県熊本県ハートフルパス制度妊娠7か月~産後3か月
大分県大分あったか・はーと駐車場利用証制度単胎児:妊娠7か月~産後1年
多胎児:妊娠6か月~産後1年半
宮崎県おもいやり駐車場制度産前4か月~産後3か月
鹿児島県鹿児島県身障者用駐車場利用証制度妊娠7か月~産後3か月
沖縄県沖縄県ちゅらパーキング(障害者等用駐車区画)利用証制度妊娠7か月~産後1年半

妊娠後期になると、体の動きが鈍くなり、歩くのも一苦労になります。特に、長距離歩くのが大変だったり、お腹の張りや体調不良を感じやすくなるため、優先駐車場を利用することで母体への負担を軽減できます。多くの優先駐車場は建物の入り口近くに設置されており、歩く距離が少なくて済むため、外出時の負担が軽減されます。必要な場合は、無理せず、利用するようにしましょう。


優先駐車場の利用に必要な手続き

妊婦さんが優先駐車場を利用するためには、「優先駐車場利用マーク」を車に掲示する必要があります。申請方法は自治体によって異なりますが、手続きは比較的簡単で、各自治体で申請書を記入し、母子手帳と一緒に提出することで交付されます。配布までの期間は、即日配布されるところもあれば、1週間程度かかってしまうところもあり、自治体によって異なります。

りこ
りこ

私の住んでいる自治体では、郵送だったこともあり、交付まで1~2週間くらいかかりました。


駐車場利用時に注意すべきマナー

利用するときはゆずりあい!

優先駐車場は限られたスペースです。体調が良い時や、利用する必要がないと感じた時は、他の方に譲る心遣いが大切です。

利用証をわかるところに掲示しよう!

また、駐車する際には、「優先駐車場利用マーク」を忘れずに提示し、周囲の人たちに利用資格があることを伝えましょう。許可証を車の前方に掲示することで、駐車場を利用する権利があることが示され、トラブルを防ぐことができます。

利用期間に注意!

パーキングパーミット制度の利用は、通常、妊娠3カ月〜妊娠7カ月頃から利用可能で、産後数ヶ月まで続きます。地方自治体によって異なるため、詳細は事前に確認しておきましょう。妊娠中は体調が急に変化することも多いので、必要なタイミングで優先駐車場を利用できるよう準備しておくことが大切です。


まとめ

妊娠中の外出時、優先駐車場を上手に利用することで、体への負担を軽減し、安心して日常の用事をこなすことができます。利用には手続きが必要ですが、準備をしておけば、妊娠中でも快適に外出できるでしょう。また、優先駐車場は他の人と共用のスペースであることを理解し、思いやりの心を持って利用することが大切です。

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